私の作家としての活動目標は「作品を通して笑顔の空間を作っていくこと」です。そのために何をしたら良いか考え、試行錯誤してきました。

今回このサイトを作るにあたり、これまでの流れを思い返し、まとめてみることにしました。

ちょっと長いですが“10年分の想い”が詰まっていますのでお付き合い下さいませ。


★『HOPE&SMILE』プロジェクトの始まり

事の発端は、2011年に発生した東日本大震災でした。

あまりの災害規模の大きさに、私にも何かできないかと、「義援金の募集」のためにポストカードやステッカーを作成してイベントや個展などで販売することにしました。

義援金を募るにあたり、寄付先を明確にしないといけないと考え、子どもたちの支援を主とした活動をされている「セーブザチルドレン」に寄付させて頂くことにしました。その旨を連絡し、寄付金先として団体名を記載すること許可して頂き、その義援金募集専用のグッズにつけたプロジェクト名が『HOPE&SMILE』です。「今は辛い状況でも、いつか、子どもたちに希望と笑顔が戻る日が来ますように」という願いをこめました。

災害の規模から考え、短くても5年は続けるつもりでいたのですが、活動を始めて1年ほどして、私自身色々とありまして、しばらく作家活動を縮小することになりました。そのため継続して義援金募集を続けることが難しくなり、2012年7月の個展を区切りとし、プロジェクトを一旦終了することになりました。

★活動の再開と“自分にできること”の再考

しばらくお休みし、自粛していた作家活動を2013年春より再開させました。徐々に色々と余裕をもって活動ができるようになり、『HOPE&SMILE』の活動再開についても考えられるようになりました。けれど以前のように義援金募集といった大それた目的ではなく、もっと身の丈にあった支援活動の方が継続していけるのではないかと考えました。

改めて自分に何ができるかを考えている中で、イベントや個展などでお客様から「あなたの絵をみて元気になれた」という嬉しい感想をしばしば頂いていたことを思い出しました。

“辛い”と感じるのは、大きな災害にあった時だけではないのですよね。大小の違いはあるけれど、日常生活のなかでも往々にして辛い出来事に遭遇してしまうものです。

私の作品で元気になって頂けるとしたら、災害などでの大きなダメージを受けた方ではなく、日々の小さな傷つきでダメージを受けた方たちなのではないか。ならばまず、わざわざ足を運んで、立ち止まって、私の作品を見てくださっているお客様に笑顔になって頂くことをすべきではないか。という考えに至りました。

★『ほほえみカード』の誕生

自分の作品で笑顔を生む方法とは何だろうと考え、出てきた答えが『ほほえみカード』です。

「笑う門には福来たる」という諺がありますね。辛いときにも笑顔でいられたら”福”が来るかもしれません。でも辛いときに笑顔になることは難しいです。

ニコニコ笑顔を見ると、つられてこちらも自然とニコニコしてしまいますよね。子どもの屈託の無い笑顔とか、ペットの口元が“笑っているように見える”とか、オムライスに書いたケチャップの“ニコちゃんマーク”とか、、、

それを私の絵でも感じて貰おうと考えて作ったのが『ほほえみカード』でした。

★『ほほえみカード』の役割

2018年7月の個展で初めてカードを設置し、その後は折を見て、展示やイベントなどで配布をしています。

名刺サイズのカードで、表には天使のイラスト、裏にはカードの説明が書いてあります。裏面の文章は、実際に読んで頂きたいので詳しくは書きませんが「表のイラストの子の笑顔につられて笑顔になってね」という感じの事が書いてあります。

このカードの役割は手にとってくれた方を笑顔にすることです。どんな状況でどのように使うのかは各々違うと思いますが、一瞬でも和んで頂くことがでたら良いなと思っています。

★『ほほえみカード』以外でも、、、

「ほほえみカード」は印刷物なので、絵に込めた想いなどは少し伝わりにくいと思います。できたら原画を手にとって欲しいのですが、キャンバス作品だと飾る場所が難しい、というご意見も多いですね。

そこで、もっとアートを身近に感じてもらえるように、もっと気軽に接してもらえるようにするにはどうしたら良いか考え、ポストカードサイズやミニ額のドローイング作品、雑貨として取り扱っていた手工芸作品たちをプロジェクト要員に加わって貰うことにしました。

★現在

『HOPE&SMILE』プロジェクトを始めて10年になろうとしています。途中でお休みしたり、方法が変わったりもしましたが、「作品を通して笑顔の生まれる空間を作っていきたい」という私の目標とこの活動がやっと少しずつリンクし始めています。

「ほほえみカード」は“笑顔になるため”のアイテムとして、小作品たちは“笑顔になれる”アイテムとして、『HOPE&SMILE』プロジェクトに重要な存在となりました。

まだまだ試行錯誤中ですが、これからも自分の身の丈にあった範囲で活動を続けていこうと思っていますので、よろしくお願いいたします。

   


   

最後まで、長文にお付き合い頂きありがとうございました。